スペインに惚れました

10年暮らした愛しのスペイン私の独断と偏見に満ちた西方見聞録

パリの思い出

2002年、生まれて初めての一人海外旅行の目的地はスペイン。 この旅行の半年前に旅行会社のツアーで母とスペイン旅行へ行き、すっかりスペインにはまってしまったのだ。 当時フラメンコを習っていた私は調子に乗って三週間のフラメンコ留学を決行したのであ…

日焼け

スペイン人にとって綺麗にやけた肌というのは美人や美男子の絶対条件とされる。 したがって老いも若きも日焼けが大好きだ。乾燥している気候に追い討ちをかけるように日焼けをする為、年々しわが増え、しみも多くなる。しみが目立たないようにさらに日焼けを…

映画館

スペインには映画館がたくさんある。 映画はスペイン人にとって共通娯楽と位置付けられているので、どの地域にいってもそれなりの数の映画館があるのだが、たいていはスペイン語吹替で上映される。 字幕を読めない人のために吹替が発達したらしく昔からスペ…

ちょうどいいマドリード

マドリードは私にとって特別な場所。8年も暮らした居心地のいいところだ。 交通網が発達しているので市内はメトロやバスでどこでも行けるし、スペイン国内の旅行でもマドリードを中心にどこへ行くにも便利だ。 メトロは終電があるものの、市内は深夜バスが走…

返品天国

日本とは違いスペインでの商品の返品は罪悪感を伴わない。 まず返品理由なんて聞かれない。大抵購入から一ヶ月以内であれば返品できるのだ。 同額の商品と交換か現金での返金、店によってはその店舗で使えるクーポン(vale)のような形態で発行される場合も…

暗黙のルール

お肉を買おうと市場に初めて行った時のこと、たくさんの人が乱雑に列を作るでもなくいる中で注文をするタイミングがわからなかったので暫くたたずんで様子をみることにした。 一人の人が注文をし終えると間髪いれず他の人が注文し始める。 これが繰り返され…

日替わり定食 Meñu del día

スペインでは大抵のレストランでお昼の日替わり定食(Meñu del día)を出している。 一般的な大衆食堂の日替わり定食の内容は、 飲み物 ワイン、ビール、コーラ、水など 一皿目 サラダ、スープなどなど 二皿目 メインの肉料理または魚料理 デザートまたはコ…

スペイン時間

スマートフォンがスペインに普及するまでの間、日本ではiモードを使って携帯でもネットが使える状態だったが、スペインでは所謂ガラケーと呼ばれるシンプルな携帯電話のみだった。(当時ノキアのシンプル携帯を使っているスペイン人に日本の携帯を説明したと…

スーパー

スペインで暮らすにあたり最初の難関はスペイン語の数字の聞き取りだと思う。根本的なスペイン語の問題とは別に独特な数字の言い方があるからだ。 料金の言い方は日本人には馴染みがない。 20.35eu€ の場合ヴェインテ コン トレンタイシンコ(20と35)とな…

お客様

スペインにおいて日本の鉄板「お客様は神様」という概念は通用しない。 人はどの職業においてもそれぞれ権利があり、お客と店員は対等の立場だ。 長年接客業をしてきた私は「神様」までは思わないにしてもお客様と対等な立場などと夢にも思ったことはなかっ…

トイレ

日本を出て他の国に行った時にほぼ全ての人が感じる「日本のトイレの素晴らしさ」 当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなった時に人は初めてその偉大さに気づくのである。 スペインは公衆トイレがとても少ない。公園にもなかなかないし、地下鉄の駅…

スペインの長いクリスマス

11月最後の週末あたりから街中にクリスマスのイルミネーションが輝き出す。クリスマスはスペイン人にとって一大イベントなので実際には夏のバカンスが終わると今年のクリスマスについての話題ばかりになる。 スペインでクリスマスと言うとだいたい12月22日か…

物乞いと大道芸人

スペインには物乞いと大道芸人がたくさんいる。 私は「働かざるもの食うべからず」の国で育ったので、芸を見せてくれる大道芸人にはお金を払うが、物乞いにはお金はあげない主義だ。だがキリスト教徒の多いスペインでは結構みな物乞いにもお金を恵む人が多い…

大きな声で元気よく

大きな声では言えないが、私は決して頭の良い子ではなかった。 学校での成績だって別に良くなかったし、英語に至っては見るも無残な完敗状態だった。まず、英語が読めない。アルファベットを習ったのは覚えているし、筆記体も書ける。が、単語になったとたん…

ATM

それはスペインに移住する前に3週間だけプチ留学をしていた頃のある週末。手持ちの現金が少なくなっていたのでお金を下ろそうと人通りの多い場所の銀行敷地内にあるATMへ行った時のこと。スペインには歩道にむき出しになっているATMがたくさんあるが、一人の…