スペインに惚れました

10年暮らした愛しのスペイン私の独断と偏見に満ちた西方見聞録

仕事

商売魂

私はほんの少しだけ韓国語を知っている。 「話せる」わけではない。 物を売る時に必要な最低限の韓国語の単語を知っているだけだ。 私がマドリードで働いていた店はアジア圏の観光グループがたくさん買い物に来ていたので必然的に覚えざるを得なかったのだ。…

制服騒動

私がマドリードで働いていた免税店では制服が支給されていた。 制服といってもZARAや MANGOなどの服を皆でお揃いにしているだけの名ばかりの制服だ。この制服は年に二回変わるのだが、毎回毎回かなりの大騒動になる。 年齢は18歳から60歳まで幅広く、人種も…

Feria del libro/ブックフェア

昔マドリードのレティーロ公園で開催されたFeria del libroでアルバイトをした。 15日間に渡りレティーロ公園の一角にたくさんのテントが並ぶ恒例のブックフェアだ。 スペイン版の紙芝居を取り扱っていた地方の出版社がマドリードのフェリア出店に向け、紙芝…

シンパの話/ Sin Pagar

シンパと調べると何やら怪しげな感じで「共産主義などの共鳴者」などと出てくるが、私が言っているシンパとはSin Pagar(未払い)のことである。 スペインではSin Pagarを略してSimpa(シンパ)などと言うことがある。 しかーし、良い子の皆さんは決してマネして…

エキストラ

グラナダで暮らしていたある日、日本人の友だちが映画のエキストラの仕事をもらってきた。 なんでもマドリードで「GOL!2」という映画の撮影がある為なぜだか日本人を大量に募集しているとのことだ。 グラナダからマドリードまで距離はあるものの、面白そうな…

お客様

スペインにおいて日本の鉄板「お客様は神様」という概念は通用しない。 人はどの職業においてもそれぞれ権利があり、お客と店員は対等の立場だ。 長年接客業をしてきた私は「神様」までは思わないにしてもお客様と対等な立場などと夢にも思ったことはなかっ…