スペインの日常
「ロト6当たらないかなぁ~」と、声に出して言ってみる。 「いや、絶対いつか当たる!」とも言ってみる。 言葉にすると現実になりそうな気がするので、とりあえず現実になって欲しいことは言ってみることにしている。 何故ならば、「言ってみるものだな」と…
駄菓子屋というものは日本だけのものかと思っていたが、スペインにも似たようなものが存在する。何を持って日本だけの風景だと思い込んでいたのかはわからないが、スペインでも子供が小銭を握りしめて駄菓子を買うという事を知った時はなんだか妙に親近感が…
8月のマドリードは閑散としている。なぜなら皆マドリードを脱出して夏の休暇へと旅立ってしまうからだ。 スペインの会社では大抵7月または8月に約一ヶ月の休暇が与えられる。海などの夏に人気の観光地以外のバルや商店などでは二週間から一ヶ月の休暇を取り…
スペイン人はよくジョークを言うのだが、初めは全く理解できず苦戦した。 スペイン人は自分が面白いジョークを飛ばしたのに目の前の人がクスリともしない状況が耐えられないらしく、私がわかるまで説明してくるのだが、説明されている時点でもう笑えない。簡…
スペイン人はたまに「どうでもいい嘘」をつく。 スペイン人の名誉のために言っておくが、スペイン人全員が嘘をつくわけではない。 ただ、スペインで暮らした10年間で私はそれはもうたくさんの「どうでもいい嘘」と出会ってきたのだ。 笑って許せるレベルから…
日本食レストランで働いていた頃、日本語を習っている常連さんがいた。いつもはお昼のランチを食べにやってくる昼の常連さんなのだが、その日は珍しくお友達を連れて夜のレストランへやって来た。 予約表に名前があったのでドアの前で来店を待っていると、 …
マドリードでは毎年この時期にLGBTのプライド祭りがある。スペインは同性婚が認められている数少ない国の一つであり、マドリードの祭りはその界隈ではとても有名だ。 私がマドリードで最初に働いた店はLGBTの人々が多く集まることで有名な地域だったのだが、…
結婚には至らなかったので厳密には姑と呼べないが、それらしい人物が私の人生でも登場したことがある。 スペイン人の彼のお母さんだ。一般的にスペイン男性はマザコンだと有名だが、私の彼も例外に漏れずマザコンだった。そして彼のお母さんは私にとって最強…
私の人生で歩くという行為は行きたい所へ向かうための手段であって目的になることはなかったのだが、スペインに行きその感覚はずいぶん変わった。 日本にいた時はとにかく目的地に最短距離で行けるルートを検索し、必要とあらばタクシーまで駆使して極力歩か…
マドリードの南西の郊外にシャナドゥーという名の巨大ショッピングモールがある。 スペインのショッピングモールというものは良くも悪くも、どの地域でもなんら代わり映えしない代物が多いのだが、シャナドゥーには決定的な違いがある。 それは「人工スキー…
私がその昔マドリードで働いていたお店は経営者が日本人女性だったこともあり、主に日本やアメリカから輸入した洋服雑貨を販売していた。 数ある商品の中でも特に目を引いたのは日本製のヘルメットだ。 洋服雑貨店でヘルメットを売るという斬新な発想と、ス…
突然だが、私は車の運転ができない。 私には前を見て左右を確認して何なら後ろまで気を配りながら車を運転するという能力が備わっているとは思えないのだ。したがって免許が取れる年齢になっても免許を取ろうとは思わなかった。 車を運転したことがないので…
季節の変わり目の頃のスペイン人の服装は三者三様である。厚手のコートを着ている人もいればタンクトップの人もいる。人々の服装だけで季節を知ろうとするのは難しい。 マドリードは一日の中でも寒暖の差が激しいので一日を通して同じ服装でいることが難しい…
セビージャに住んでいる頃、友達と長距離バスでマドリードへ遊びに行った。セビージャからマドリードまではスペイン版新幹線のAVEを使えば2時間半であっとゆー間に着くが料金が高い。当時貧乏学生だった私たちには金はないが時間だけはたっぷりあったので6時…
スペインでの入院模様は以前ブログで書いたが、今回は退院後に通ったデイホスピタルでの出来事について。 突然の入院と同じく、退院も突然だった。 入院から二週間でやっと病名が判明し、治療が始まった矢先の退院。まだまだ痛みもあるので退院はまだ先だと…
子供の頃、秘密裏にサインを練習していた。 だれかに求められたわけでも芸能人になりたかったわけでもないが、何となくかっこいいサインが書きたかったのだ。しかし苗字と名前の漢字のバランスがサインに適さないのか何度挑戦しても自分の思い描くサインには…
私がマドリードで働いていた免税店では制服が支給されていた。 制服といってもZARAや MANGOなどの服を皆でお揃いにしているだけの名ばかりの制服だ。この制服は年に二回変わるのだが、毎回毎回かなりの大騒動になる。 年齢は18歳から60歳まで幅広く、人種も…
昔マドリードのレティーロ公園で開催されたFeria del libroでアルバイトをした。 15日間に渡りレティーロ公園の一角にたくさんのテントが並ぶ恒例のブックフェアだ。 スペイン版の紙芝居を取り扱っていた地方の出版社がマドリードのフェリア出店に向け、紙芝…
グラナダで暮らしていた時、日本に帰国する友達が最後の思い出にパラグライダーをやりたいというので知り合いを通じて体験できる店を紹介してもらった。 確か二人で150€ぐらいだったと記憶している。(十年以上前) グラナダの物価の安さの中で一人75€の出費は…
シンパと調べると何やら怪しげな感じで「共産主義などの共鳴者」などと出てくるが、私が言っているシンパとはSin Pagar(未払い)のことである。 スペインではSin Pagarを略してSimpa(シンパ)などと言うことがある。 しかーし、良い子の皆さんは決してマネして…
私には勝手に姪だ甥だと思い込んでかわいがっている友達の子供がいる。 因みにスペイン語で姪はsobrinaソブリーナ、甥はsobrinoソブリーノだ。 姪っ子たちの母親とは姪っ子たちが生まれる前からのスペインでの友人だ。知り合った当時私たちの関係は上司と部…
スペイン人の書く文字は分かりづらい。学校の先生でさえ独特な個性を発揮した文字を書き、留学生を困らせる。 板書をしていてもスペルがよくわからなかったりする。 学校の先生は字が綺麗なはずだと思い込んでいたが、スペインの先生には当てはまらないよう…
グラナダで暮らしていたある日、日本人の友だちが映画のエキストラの仕事をもらってきた。 なんでもマドリードで「GOL!2」という映画の撮影がある為なぜだか日本人を大量に募集しているとのことだ。 グラナダからマドリードまで距離はあるものの、面白そうな…
スペイン滞在中、一度だけバスク地方のビルバオに遊びにいった事がある。 有名なグッゲンハイム美術館に行き、サッカースタジアムを見学し、美味しい料理を堪能した。 バスク地方ではバスク語も公用語として使われているのだが、外から来た人にバスク語を強…
スペイン人に「映画に行かない?」と誘われ迷っていると 「Sí o No?(Yes or No)」と返答を急かされたので 「どっちでもいいよ」と答えた。 すると「どっちでもいい?なんて投げやりな答えなんだ。行きたくないってこと?」 となんだか急に会話の雲行きが怪…
そろそろサマータイムに変わる時期がやってきた。これでスペインとの時差は8時間から7時間となる。 しかしEUではサマータイムを2021年に廃止する法案が2019年に可決されている。 2021年って今年じゃん! これが最後のサマータイムへの時間変更になるってこと…
スペインでスペイン人彼氏と暮らしていた頃のある昼下がり、週末の予定を彼氏に聞かれたので「夕方にMちゃんと会う約束してるんだ!」と答えると「そっか!いいね!」とあっさり会話が終了した。 ふっ!これで土曜日は思う存分日本人のMちゃんと日本語で話し…
ある日会社で雑談中に「この前別れた彼氏と連絡を取っているのか?」と聞かれたので 「連絡一切してないし、取るつもりもない」と答えると「へぇ~」と少々驚いた顔をされた。 「じゃぁ、逆に聞くけど、あなたは元彼と連絡取ったりしているの?」と聞いてみ…
マドリードに住んでいるとスペイン国内はもとよりヨーロッパ各地へ簡単で安く(日本から比べたら)旅行できる。マドリードからロンドンまで飛行機で約2時間半。なんという近さ! そこで週末を利用しロンドンへ当時の彼氏と一緒に出かけた。 ロンドンで必ず行き…
スペインで暮らす日本人は誰しも一度は美容院問題にぶち当たる。 失敗される、満足な出来にならない、イメージが伝わらないなどなど、みんな色々と苦労する。 クセ毛が多いスペインでは日本人の真っ直ぐな髪は切りづらいらしい。 スペイン滞在も半年を過ぎた…