スペインに惚れました

10年暮らした愛しのスペイン私の独断と偏見に満ちた西方見聞録

コーンスープ

日本以外の国ではなかなか食べることが出来ない食べ物というものがいくつか存在するが、世界的な日本食ブームのおかげでスペインでも大抵の日本食は手に入るようになった。

しかし、思いもよらない物が手に入らなかったりすることがある。

ある日私はスペインのスーパーでその存在がないことに気が付いた。

その存在とは私の大好物コーンスープのことである。

 

日本でもおなじみのキャンベルの缶コーナーにコーンスープが置いていないのだ。

オニオンスープやクラムチャウダーはあるのにコーンスープだけがない。仕方がないので粉末タイプのスープコーナーへ移動して探してみるが、やっぱりどこにも見当たらない。レストランでも多くの種類のスープやボタージュがある中、コーンスープだけはどこの店でも見つからない。

本場のアメリカじゃないからここでは見つからないのかな?と思っていたのだが、調べてみるとアメリカが本場というわけでもないらしい。コーンポタージュとも呼ぶのでポタージュと言えばフランスかな?とも思ったがフランスでもない。

なんとびっくりなことにコーンスープの本場は日本らしい!洋食なのでてっきり外国の食べ物だと思い込んでいた。日本では自動販売機でも買えるぐらい国民の生活に根強く浸透しているが、コーンスープが日本以外では食されていないという事実を知る人は意外と少ないのではないだろうか?

カレーライスやナポリタンぐらい声高に主張してほしいものである。

もしコーンスープがなければ生きてゆけないような人がいるのであれば、海外ではまず遭遇できないという事だけ肝に銘じておいて欲しい。

 

ないのなら 作ってみせよう コーンスープ

 

カレールーがないとカレーが作れない私だが、コーンスープはコーンスープの素がなくても美味しく作れる自信がある!材料もスペインで簡単に手に入るものだけなのでお手軽だ。

母のレシピと幼馴染のお母さんのレシピを合わせて自分流に勝手に改良した最高レシピがあるのだが、クックパッドで検索したら似たようなレシピがわんさか出てきた。料理が得意なわけでもないのに最高レシピなどと調子に乗った私が悪い。

「オリジナルレシピです。てへ♡」なんて人に自慢しなくてよかった。

しかし、美味しくできれば誰のレシピでも構わない。

私の腕が相当いいのか、このスープを食したスペイン人は誰もかれも大絶賛であった。これがきっかけでスペインでもコーンスープブームがくればいいと思っていたが、未だにブームは来ていない。

 

私の絶品コーンスープでなくても、日本でコーンスープを一度でも食べたことのあるスペイン人は皆一様に美味しいと言う。バスク地方から新婚旅行で日本を訪れた知り合いに何が一番美味しかったかと尋ねたら「朝食に出てきたコーンスープ」と答えていたぐらいだ。あの美食で有名なバスクの人が美味しいというのだから間違いない。

 

コーンスープに限らず、日本のオリジナル洋食のクオリティーはとても高いのに海外では日本食と言えばすしを中心とした和食ばかりなのは残念だ。まぁ、そんなことを言ったら日本もスペイン料理と言えばパエージャばかりなのでどっちもどっちか。

 

その国に行かなければ食べることが出来ないものがあるからこそ旅をする意義があるってものである。