春の訪れ
そろそろサマータイムに変わる時期がやってきた。これでスペインとの時差は8時間から7時間となる。
しかしEUではサマータイムを2021年に廃止する法案が2019年に可決されている。
2021年って今年じゃん!
これが最後のサマータイムへの時間変更になるってことなのか?
ではその後は一体どうなるのか?
「サマータイムが廃止された後はそれぞれの国で夏時間か冬時間か好きな方を選ぶことになる」とどこかで読んだが、そんな好き勝手が許されるのだろうか?
一応近隣の国で時差が入り乱れないように調整するらしいけど、結局どうなったのだろう?
今週末に夏時間に変更になることだけはわかるのだが、それ以降のことはざっとニュース検索などしてみたが見当たらない。
サマータイム廃止後のヨーロッパの時間表みたいなものがあれば分かりやすいのにと思う。
しかし、サマータイムへの時間変更の混乱(これだけ何年もやっているのに毎回混乱する)も今回で最後かと思うとなかなか感慨深いものだ。
過去にもサマータイムについて書いたことがあるのでお暇なら読んでください。
毎回夏時間が始まると公式に「春が来ました!」と言われているようでうれしかった。でもサマータイム制度がなくなってしまったら春の訪れを知る目安がなくなってしまうのでは?と心配になったが、思い出した!スペインには親切なCMが存在するのである。
スペインに唯一存在する百貨店「El Corte Inglés エル コルテ イングレス」この百貨店のCMだ。
春になると「La primavera ya está aquí ラ プリマベーラ ジャ エスタ アキ」と春はもうここに来てるわよ!とわざわざCMでお知らせしてくれるのだ。春だけではなく夏も秋も冬も、クリスマスもお正月もだ。
別に本気で人々に季節を告げる為にCMを流しているわけではない。
ただ、人々の購買意力を高める為に季節ごとに「春が来たよ~!(だから春物買ってね~)」だの「夏だよ~!セ-ルやるよ~!(だから買いに来てね~)」だの「クリスマスだよ~!(プレゼント買いに来てね~)」とCMを垂れ流しするため自然とカレンダーのような役割を担っているのである。
「La primavera ya está aquí」と言われ春を感じ、やたらと香水のCMが増える頃
El Corte InglésのCMがクリスマスの到来を告げる。
スペイン人の友だちに「もう秋だね」と言ったら「もう?」と聞き返されたので
「El Corte InglésがYa es otoño ジャ エス オトニョ(もう秋よ!)」って言ってたもん!と言うと笑って「El Corteがそう言ってたならそーだね!」と一同納得。
日本で「冷やし中華始めました!」の張り紙が夏の始まりを告げるように、富士フィルムの「お正月を写そう」のCMが始まれば正月がやってくるように、スペインでは季節を告げるのはEl Corte InglésのCMなのだ。
因みに今年の春のEl Corte InglésのCMは一週間前から始まっているようです。
「Ya es Primavera」もう春だぜ~い!としつこい位言いまくっています!