ATM パート2
最近日本でも何かと問題になった銀行のATMの不具合。
実は私の記念すべき第一回のブログのテーマがその名もずばり「ATM」だった。スペインで経験した「カード吸い込まれ事件」について書いてあるので、興味のある方は読んでください。
みずほ銀行は不具合にあった人に「おわびの品」を配ったというニュースを見てさすが日本!と関心した。
こんなに大規模な不具合ではないにしろ、スペインではATMの不具合なんて良く起こる。
ATMでお金を下ろせないことがたまにある。
口座に残高が残っているのにも関わらずだ。
しかし同じカードで違うATMで試してみると普通に下ろせたりする。磁器の問題だろうか?それとも相性の問題だろうか?などと頭を悩ませるが、よくわからない。
ある週末の夜、友だちがお金を下ろしたいのでATMに付き合ってくれと言うので同行した。
飲み代を下ろす人たちが列を作るATM。
しかし、突然ATMをいじっていた人が後ろに並んでいる人たちに何かを言ったと思ったら列に並んでいる人たちがさーっと他へ移動した。
何が起こったのか友だちに聞くと「ATMの中のお金がなくなったから、もうこの機械では下ろせないみたい」とのこと。
「あっちのATMに行こう!」と場所を変えるとさっき同じ列に並んでいた人が私たちに向かって「このATMもダメみたい!」と情報をくれる。みんな揃ってぞろぞろとATM難民だ。
友だちは「週末だからね」と笑って肩をすくめたが、いやいやいや、週末だからこそ下ろせないと困るんじゃないのかい?一台だけならまだしも二台も三台も機械の残金ありませんって、これ普通なのだろうか???
お金がなくてATMに行ったのにそのATMにお金がない。
機械自体に残金がない為に取引が出来ないなんて状況、日本でもあるのだろうか?
遭遇したことも聞いたとこもない。しかも、スペインの若者が週末に引き下ろす金額なんてたかが知れている。二千円とか、三千円とか五千円だ。デビットカード払いが普通なので現金はそんなに必要ないのだ。
こんなに小額しか下ろさないのにATMの残金がすぐなくなるって、一体いくら準備してんだよ!と突っ込むと、「ATM壊してお金を取る泥棒とかもいるから、そもそもあまりたくさん準備してないんじゃないかな?」と返され妙に納得。
なーるほどザワールド!そーゆーことか。
私が前にATMでお金が引き出せなかったのもそーゆーことだったのだ。
ATMで衝撃を受けた事件がもう一つある。
2006年のとある週末にla caixaという銀行のATMでお金を入金するという友だちについて行ったのだが、入金金額を画面に入力したと思ったら、ATMの横にある封筒を手に取り封筒の中にお金を入れ機械に入れたのだ!
「封筒ごと機械に入れる」なんて!なんて斬新なやり方。衝撃過ぎてしばらく口がふさがらない。本当に大丈夫なのだろうか?
「月曜日に銀行員がATMの中から封筒を取り出して、お金を数えて口座に入金するのよ」と平然と説明されたが、21世紀にもなってそんなやり方があるだろうか?
ATMの機械に入金するのに結局手作業で数えるなら、もう入金は営業時間内の窓口のみにすればいい。
いや、いっそうのこと、機械じゃなくて入金ポストでも置いておけばいいじゃないか。
私だったら心配すぎてこんなATMに入金なんてできない。
私の銀行じゃなくてよかった。
私の銀行のATMは入金したらちゃんと機械がお金を数えてくれる。
そんな当たり前のことがありがたく思えたスペインのとある昼下がりの出来事であった。