スペインに惚れました

10年暮らした愛しのスペイン私の独断と偏見に満ちた西方見聞録

Avión

2016年に成田-マドリード間の直行便が復活してからはもっぱらイベリア航空を使ってスペインへ旅行している。

それ以前は直行便がなかったのでヨーロッパ系の航空会社を使い乗り換えをしていた。

ただこのイベリア航空は比較的評判が悪い。それでも私はこの航空会社を毎回使う。

 

「乗り換えなしでスペインへ行ける唯一の直行便」は、

はっきり言って最大にして最強のメリットだ。

乗り換えがないので余分な時間も掛からない。しかも成田発が11時半頃で朝も余裕に空港へ行けるし、マドリードに着くのも18時半頃なのでタクシーを使わなくても公共交通機関で市内へ行ける。

他のヨーロッパ―系の航空会社だと大抵マドリードに着くのが23時頃になるので夕飯前に着くイベリアは魅力的だ。

しかも毎回色々なサイトで値段を比べてみるのだが、直行便のくせに他のヨーロッパ系と大した金額の差がないし、直行便なのでロストバゲージの可能性がぐっと減る。

 

そして英語が苦手な私にとって成田からスペイン語が通じるのはとても便利。トランジットもないので税関もスペイン語

 

確かにサービスは最小限だと思う。

日系の航空会社のサービスに慣れている人には耐えられないかもしれない。

 

飛行機離陸後一息ついたころお昼の機内食が配られる。食事は可もなく不可もなく。

そして次の食事(着陸の二時間前)に朝食が配られるまでほぼほぼ放置状態になる。

成田からマドリードまで14時間。

途中に軽食の「おにぎりまたはサンドイッチ」が配られるがそれ以外はほぼ放置。

飲み物やクッキーなど欲しければキャビンに取りに行かなければならない。キャビンへ行くと必ずと言っていいくらいキャビンアテンダントがおしゃべりしている。

とてもスペインらしい風景だ。

 

色々な航空会社を使ってスペインへ行っていたが、アリタリア航空もイベリアと同じ感じだった。適当というかおおざっぱ。ざっくばらんな接客。

 

各航空会社のざっくりとした私の感想はこうなる。

 

イベリア ○+ 便利に尽きる (国内線は△ 飲み物も有料)

アリタリア ○ 可もなく不可もなく

エールフランス △ 乗り換え時間が短い、空港が大きすぎる

KLM ○ 好きだったが、今はエールフランスと共同のためKLMでの往復チケットがあまりない

ブリティッシュ ○- 日本への搭乗口がやたらに遠い

ヴァージンアトランティック ◎ アメニティがすごくよかった

フィンエアー ○ 空港が小さいため乗換えで混雑する

ルフトハンザ ○+ 全体的にいいのだが、隣に大柄なドイツ人がくると狭い

ANA ◎ サービス良し

JAL ◎ サービス良し

アエロフロート × なにが酷かったのか思い出せないが二度と乗らないと誓ったことは覚えている

 

話は変わるが、フィンランドヘルシンキの空港にはムーミンショップがある。

フィンランドと言えばムーミン

トランジットとはいえせっかく本場に来たのだからお土産はムーミンショップで買おうと思っていたので人で溢れている店内で悪戦苦闘しながらもお目当ての品々を買うことが出来てルンルンで帰国した。

 

いつもスペイン土産ばかりなので変化球のこのお土産に家族も喜ぶと思いきや、

ムーミンショップってスカイツリーにもあるわよ」と信じられない発言。

時間がない中、あんなに頑張ったのに。他の店には目もくれずムーミンショップだけを目指したのに。

スカイツリーですって?

何をおっしゃっているのか理解できませんわ。

スカイツリーなんぞに売っている商品とフィンランドの本場で買った商品が同じなはずがありませんわ。

 

と、憤りを感じながら買ってきていたムーミンコーヒーの裏面を見てみると、なんと商品表示に日本語があった。

一瞬落ち込んだが、よく見ると日本語以外の言語もたくさん表示されている。

空港だから様々な言語での表示なんだなと妙に納得したのだが、念の為スカイツリーで同じ商品が売っていないことを確かめる必要がある。

 

良いのか悪いのか、なんせスカイツリーは家から近い。人にあげる前に確かめておかなければならない。

 

すると、な、な、なんと!スカイツリームーミンショップはヘルシンキムーミンショップとほぼ同じ品揃えだったのだ。

衝撃過ぎてくらくらする。

私が買ってきた商品は全て近所のスカイツリーで売っていた。

 

その昔、グアムで撮った写真に「危険立ち入り禁止」と日本語で書かれた看板が映りこんでいた時と同じような敗北感だった。